胃・十二指腸潰瘍|杉本憲治クリニック|吹田市の胃腸内科・内視鏡内科

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胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍|杉本憲治クリニック|吹田市の胃腸内科・内視鏡内科

胃・十二指腸潰瘍はどんな病気?

胃酸やピロリ菌、薬物等で胃や十二指腸の粘膜が傷つけられて起こる病気です。症状として、胃の痛みや膨満感等があります。胃の痛みは、胃潰瘍は食直後、十二指腸潰瘍は空腹時や夜間に起こり易いです。出血すると便がタール様に黒くなります。このような症状がありましたらすぐに受診してください。

胃・十二指腸潰瘍の診断は?

胃カメラで容易に診断が可能です。同時に良性潰瘍と悪性潰瘍の鑑別のため生検を行います。また潰瘍はほとんどの場合、ピロリ菌感染が原因で発症しますので、ピロリ菌感染の診断を行います。

胃・十二指腸潰瘍の治療は?

胃酸を抑制するお薬を、胃潰瘍では8週間、十二指腸潰瘍では6週間内服します。潰瘍の90%以上はピロリ菌感染が原因となっていますので、潰瘍が治癒した後には、再発しないようにピロリ菌の除菌治療(詳細はピロリ菌の項目をご覧ください)を行います。非ステロイド系鎮痛薬(例:ロキソニンR)やアスピリンが潰瘍の原因になることがありますので、空腹での内服を避け、やむなく常用する時には医療機関で処方される酸分泌抑制薬と併用してください。

潰瘍は治った後は通院しなくていいの?

ピロリ菌が原因で潰瘍になった患者様の胃粘膜には、すでに萎縮性変化が生じていることが多いです。近年、除菌後胃がんの発生事例が報告されていますので、当院では萎縮の程度に応じた定期的な胃カメラ検査をお勧めしています。

意外な潰瘍の原因「ガストリノーマ」

頻度は少ないものの、ピロリ菌感染以外の潰瘍の原因としてガストリノーマがあります。特に酸分泌抑制薬でも潰瘍が治らない、難治性潰瘍の原因として鑑別すべき重要な疾患です。ガストリノーマは主に膵臓にできる内分泌腫瘍であり、ガストリンを分泌します。ガストリンは胃酸分泌を促進するホルモンですので、ガストリンが異常に増えることで胃酸が過剰になり胃潰瘍や十二指腸潰瘍ができます。通常の胃薬で難治性であったり、薬をやめるとすぐ再発する潰瘍の場合は、ガストリノーマを疑い膵臓の精査が必要です。ガストリノーマの60-70%は悪性と言われていますので注意が必要です。